こんにちは。理学療法士の金光です。
10月に入り、暑さが和らいで動きやすい日が増えてきました。
「スポーツの秋」という言葉の通り、ウォーキングやジョギング、ジム通いなど、新しく運動を始めようとされる方も多いのではないでしょうか。
運動は健康を維持することのみならず、精神的なケアにも効果的です。
いざ運動を始めようと思ったとき、いきなり張り切って運動を開始する方も多いと思います。
しかし、これが怪我の落とし穴です。
例えば、夏場に活動量が落ちて筋力や柔軟性が下がっている状態で急に走り始めると、かえって膝や腰、足首(アキレス腱など)に大きな負担がかかり、痛めてしまうことがあります。
実際にクリニックに勤務していると秋口はスポーツで起こった怪我で通院される方も多いように感じます。
せっかく健康のために始めた運動で身体を壊してしまっては勿体ないですよね。
そこで運動習慣を始める前に、まずは「今の自分の身体が安全に動かせる状態か」をチェックする方法をご紹介いたします。
<ご自宅でできる!2大身体機能チェック>
① 立ち上がりテスト(下肢筋力のチェック)
日本整形外科学会も推奨する、足腰の筋力を測るテストです。
高さ約40cmの椅子(食卓の椅子など)に座ります。
両腕を胸の前で組み、勢いをつけずにすっと立ち上がり、3秒間保持します。
両脚で立てたら、今度は「片脚」で立ち上がれるか左右それぞれ試してみましょう。
片脚で立てる方:足腰の筋力がしっかり保たれています。ウォーキングやジョギングを安心してスタートできます。
両脚でないと立てない方:足腰の筋力が低下しているサインです。いきなり走るのではなく、まずは室内でのハーフスクワット(浅く膝を曲げる)や軽い散歩から段階的に始めましょう。
② 開眼片脚立位テスト(バランス能力のチェック)
転倒予防や着地時の軸ブレを防ぐ、バランス感覚のテストです。
壁やテーブルなど、万が一の時に手をつける場所の近くに立ちます。
目を開けたまま両手を腰に当て、片足を床から少し浮かせます。
体が大きくふらつかずに立っていられる時間を測ります(目標は30秒)。
30秒以上保てる方:バランス機能が良好です。
15秒未満の方:バランス機能が少し低下しており、歩行時につまずいたり関節をひねったりしやすい状態です。無理な運動は避け、体幹や足を整える運動から始めましょう。
<注意>
テスト中に膝や腰に痛みが出る場合は、無理に続けず中止してください。
バランスを崩して転倒しないよう、必ず何か掴める場所の近くで行いましょう。
<おわりに>
運動器の状態や痛みの原因、必要な運動の負荷は人によって大きく異なります。
「秋だからとにかく走る」「毎日たくさん歩く」と一律に考えるのではなく、まずはご自身の今の身体の状態を知ることから始めてみてください。
「思ったように立てなかった」「運動を始めたら関節が痛み出した」という方は、無理をせずいつでも当院にご相談ください。理学療法士が一人ひとりの身体に合わせた安全な運動メニューをご提案いたします!