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ヒアルロン酸注射について

看護師の内海です!

当院では日々多くの患者様が注射療法を受けられています。
注射療法とは、特定の部位に薬剤を注入することで局所的な鎮痛効果や抗炎症効果得ることができる治療法です。
注射療法にもいくつか種類がありますが、今回はヒアルロン酸注射について説明したいと思います。

■ ヒアルロン酸とは…
ヒアルロン酸は体内のさまざまなところに存在し、特に皮膚・目・そして関節に多く含まれています。 
肌の乾燥を防ぎハリを与えたり、目の形を維持する役割や、関節の動きをよくしたりクッションのように衝撃を吸収する働きがあります。
また保水性が高く、1gで6ℓの水を保持するといわれています。

医薬品として使用するものは純度の高いヒアルロン酸で、薬剤成分が生体成分に近いため副作用が少ない薬剤です。
主な副作用としては、とろりとした粘稠のある薬液ですので、注射後関節に一過性の鈍痛(重だるい痛み)が出ることがあります。しかし殆どの場合が一両日中にはその鈍痛は消失します。

■ どんな症状の時に行いますか?
関節軟骨の変性・摩耗や関節の変形をきたす膝の痛み(変形性膝関節症)、日常生活に支障をきたす程にまで動かせない肩の痛み(肩関節周囲炎・腱板損傷)などがあります。

■ どんな効果がありますか?
軟骨表面の保護をして関節の滑りをよくすることで痛みを改善したり、年齢的な変化で軟骨が傷むのを抑える効果があります。

■ どのくらいの回数注射しますか?
5回目までは週一回の投与ができます。それ以降は2週間に一回の投与、もしくは患者様の症状の程度に合わせて間隔をあけることもできます。症状が完全に消失し、投与自体を終了する患者様もいらっしゃいますが、症状がぶり返さないよう注射を継続されている患者様も多いです。注射継続については患者様と一緒に決めていますので是非ご相談下さい。

■ 注射後の注意点はありますか?
注射後6時間のプールやシャワー・入浴を避けて下さい。極度に関節に負荷のかかる運動でなければ通常通りに過ごして頂いて大丈夫です。 

■ 保健適応ですか? 
保健診療となります。 

注射をすることで変形した関節やすり減った軟骨が元に戻るのではなく、痛みの改善や緩和を目指す治療です。注射だけではなく筋力増強訓練やストレッチも大切です。注射療法に加えて運動療法をすることでさらに症状改善が期待できます。当院では理学療法士がリハビリを行い、日常生活における運動の指導もしますので是非ご相談下さい。