骨粗しょう症による”背骨の骨折”の予防に重要なこと!=整形外科医が解説=|よもだ整形外科クリニック|京都市下京区の整形外科【JR西大路駅より徒歩6分】 骨粗しょう症による”背骨の骨折”の予防に重要なこと!=整形外科医が解説=|よもだ整形外科クリニック|京都市下京区の整形外科【JR西大路駅より徒歩6分】

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骨粗しょう症による”背骨の骨折”の予防に重要なこと!=整形外科医が解説=

骨粗しょう症による”背骨の骨折”の予防に重要なこと!=整形外科医が解説=
2022年6月14日更新

骨粗しょう症は骨がもろくなる病気であり、予防には検査が重要です。

その骨粗しょう症による骨折で頭に思い浮かぶ骨折はありますか?
みなさん『いつの間にか骨折』という言葉を一度は耳にしたことはございませんか?
骨粗しょう症による骨折の代表とも言える『いつの間にか骨折』というのは背骨の骨折のことです。
今回は背骨の骨折に関してお伝えさせていただきます。

①   なんで『いつの間にか骨折』って言うの?

もちろん転倒などで背骨の骨折はおこります。
しかし、背骨を骨折している方の3分の2
なんと背中や腰の痛みといった自覚症状がなく、
ご自身が骨折していることに気が付いていない
のです!
(Cummins SR, et al. JAMA 1998; 280: 2077-82)
なので背骨の骨折は『いつの間にか骨折』と言われるのです。



② では、このまま治療をしなければどうなるの?

背骨の骨折は、ごくまれにですが骨折により潰れた骨が背骨の後ろ(正確に言うと背骨の中ですが)を通る神経を圧迫し、
足の動きが悪くなる遅発性脊髄麻痺が出現してしまう場合があります。
また、街中で背中が丸くなっているご高齢の方をお見かけすると思いますが、
この背骨の骨折が何ヵ所も起こった結果、背中が丸くなってしまうことが多いのです。
背骨の変形に伴って逆流性食道炎や呼吸機能の低下などの合併症が起こる場合もあります。
知らないうちに背骨が折れていて、急に足が動かなくなったり、
姿勢が悪くなったために胸焼けがしたり呼吸がしずらくなったりするって怖いですよね。




 ③ 背中が丸くなると命にかかわってくるんです!

ある文献では、
65歳以上の一般女性で背骨の丸まり方が悪化するにつれて死亡率が1.14倍
また背骨の骨折がある女性では死亡率が1.58倍になるという報告があります。
(Kado DM, et al. Ann Intern Med 2009; 150:681-7)


④ 背骨の骨折があるとほかの骨粗しょう症による骨折が起こりやすくなります!

背骨の骨折があると、また新たな背骨の骨折が起こるリスクは約4倍
太ももの付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)のリスクは3~5倍になると報告があります。
(Klotzbuecher CM, et al. JBMR 2000; 15: 721-39)
(Kadowaki E, et al. Osteoporos Int 2010; 21: 1513-22)

怖いことばかり述べてしまいましたが、
このように背骨の骨折を起こしてしまうと背骨だけの問題では済まない
ということが皆さんに十分ご理解いただけたかと思います。

⑤ では、どうすれば予防できるの?

骨折しないように日ごろから適度な運動で骨に刺激を与えて、
日光を浴びて体内でビタミンDを作ればよいということになるのですが、
なかなかそれだけでは骨粗しょう症を防ぐことができません。
しっかりと病院にかかって一度は骨密度や採血で検査することが重要となってくるのです。

予防の第一歩として、まずはご自身の骨の状態を把握することから始めてみませんか?


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当クリニックにおける骨粗しょう症の検査・治療

当クリニックでは骨粗しょう症の分野で国内最大規模を誇る日本骨粗鬆症学会が推奨する
腰椎と大腿骨のDEXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)で検査を行い、正確に骨粗しょう症の程度を評価します。
骨粗しょう症の薬が必要と判断した際には採血もおすすめしています。
理由は同じ骨粗鬆症でも、骨を作る能力が低下しているのか、
骨を壊す能力が活発になりすぎているのかなど病態は人それぞれだからです。
採血でその能力の程度を正確に確認したうえで、適切な薬剤をご提案し治療にあたっております。
骨粗しょう症の検査や治療の必要性、具体的な治療方法など、
ぜひ当クリニックまでお気軽にご相談くださいませ。





骨粗しょう症の検査方法や治療方法などについて、詳しく知りたい方は、以下のリンクから”骨粗しょう症ページをご覧ください。
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文責:四方田光弘