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湿布について

看護師の平野です!

今回は患者さんから、特に多く頂く4つの質問に答えていきたいと思います。

●湿布を貼った後、何時間後に剥がしたらいいですか?

湿布の種類にもよりますが、多くの場合4~6時間貼っていれば良いと思われます。
ただし、皮膚がかぶれやすい人は、もう少し短い時間で剝がした方が安全です。
湿布は貼っている間だけ効果があると言うものではありません。湿布を剝がしても、成分の多くが皮膚に浸透し、残っているので効果が持続するものと言われています。
肌への刺激を軽減するため、湿布を剥がして肌を休める時間は必要です。

●湿布の副作用はありますか?

湿布薬は、皮膚に直接薬剤を浸透させるため、それが刺激となり皮膚障害を引き起こす可能性があります。そのため、初めて使う湿布を貼る場合は、こまめに皮膚の状態を確認してください。
特に夏の季節に紫外線に反応し、「光過敏症」が起きる可能性もあります。その多くの場合、湿布を貼った患部が、赤くかぶれるような症状が出ます。
湿布の有効成分にケトプロフェンという物質を使用している場合は、剥がした後も数週間は皮膚に成分が残っていることもあるため、日光に当たる部分の使用を避けて下さい。

●冷湿布と温湿布はどちらが効果ありますか?

まず初めに、冷感・温感効果=薬効ではありません。冷感や温感の成分は、患部を冷やしたり温めたりしているのではありません。あくまで肌の感じ方です。
基本、冷感湿布の適応は打撲や捻挫など患部が腫れや熱感を伴っている急性疾患。
温感湿布は長期間継続している肩こりや腰痛など慢性疾患と言われています。
ただし、好みもありますので、冷やして楽になるか温めて楽になるかで判断すると良いかと思います。
温感湿布はトウガラシの成分が入っているため、皮膚刺激が強く、かぶれやすいです。時に入浴時、スポーツ時等の体温上昇で強い痛みが生じることもありますので、入浴前後30分は貼らないことをおすすめします。

●膝、腰、肩など痛い箇所が多いので、たくさん湿布を貼ってもいいですか?

湿布は基本、体内への吸収が少ないため副作用を減らすことができます。ただし注意して頂きたいのが、一度に多数の湿布を貼ると鎮痛剤の皮膚から吸収が一気に増加し、腎臓機能障害や胃腸障害、皮膚障害や喘息のような症状が出る可能性があります。
湿布は局所的に使用するものですので、1日1〜2枚最も痛いところに貼るようにして下さい。

今回は湿布について4つの質問にお答えしましたが、もし分からない疑問に思うことがありましたら、お気軽にいつでも医師、看護師にご質問・ご相談下さい。