こんにちは、放射線技師の向井です。
2月初旬は寒波により京都でも結構な雪が降りましたね⛄️🌨️
道路が凍り、細心の注意を払って歩いていても何度か滑って転びそうになりました。
当院でも滑って転んで受診された方がいらっしゃり、一人一人様子を見ながらレントゲン撮影をさせていただきました。
さて、骨の状態を診る上で欠かせないレントゲンですが、フィルムで画像を診るイメージがあるという方はまだいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに以前はフィルムで画像一枚を得るのにかなりの時間を要しましたが、今では短時間で済むようになりました。
というのも現場ではデジタル化が進み、レントゲン画像はモニターに映して症状を診断するようになったからです。
というわけで、今回はレントゲンのフィルムレス化、アナログからデジタルへの変遷を簡単に辿って見たいと思います。
【フィルムを使っていたアナログ時代】
カセッテと呼ばれる入れ物にフィルムを入れて、患者さんの怪我をした箇所を撮影した後に現像するため暗室へ移動します。
そして現像機にフィルムを入れて画像が出来上がるのを待ちます。早い機器だと45秒くらい、遅いものだと3分くらいかかるそうです。また撮影するにあたって適切なX線量やX線質でないと画像の出来が悪くなり、撮り直しになることもあったそうです。
【フィルムがなくなったCR時代】
CRとはコンピューテッドラジオグラフィーといい、フィルムの代わりにイメージングプレート(IP)を使います。IPに患者さんの身体を透過したX線の情報を記憶させ、読取装置でスキャンして画像が得られます。フィルムの劣化がなく、画質など画像処理もできるためX線量の最適化に悩まされなくなり、画像情報システムにより病院内のどこからでも画像が見られるようになりました。
しかし、IPひとつにつきひとつの画像しか得られないため1人の患者さんにつきIPが数枚必要であった点、スキャンにまだ時間がかかった点ではフィルム時代とあまり変わりませんでした。
【CR時代の欠点を払拭したDR時代へ】
DRはデジタルラジオグラフィーといい、IPの代わりにフラットパネルディテクタ(FPD)が登場します。FPDひとつで何枚も連続で画像が得られる点や読取装置なしで撮影後すぐに画像が得られる点がIPとの違いです。それだけでなくX線の感度が高いため画質が良く、被曝の低減も期待されています。
当院ではこのDRを使用しているため、多くの患者さんの撮影時間を短く、画質の良い画像を先生に提供することができています。
ちなみに私がこの職に就いたばかりの時はフィルムは特殊な撮影に使うのみで、基本FPDで撮影し忙しい時は予備として設置されていたCRを使っていました。
しかしFPDの便利さを知るとCRを使うのはなかなか手間がかかるなぁと思いました(笑)
今回はレントゲンのアナログからデジタル化についてお話しました。他にも疑問やわからないことなどがございましたらお気軽にご相談ください。