理学療法士の加藤です!
9月に入り、まだまだ暑いですがここから秋冬にかけて少しずつ肌寒くなってきます。そこで今回は、寒くなる時期につれて患者さんからの質問が多くなる「こむら返り」がおきる理由についてお伝えしたいと思います!
〇こむら返りとは
主にふくらはぎにおける筋肉の痙攣(けいれん)の総称です。「足がつる」とも表現されます。
医学用語では「有痛性筋痙攣」(ゆうつうせいきんけいれん)と呼ばれています。自分の意志とは無関係に持続的に筋肉に力が入り、激しい痛みを伴います。激しい運動時や睡眠中に起こりやすいです。
〇原因
多くの場合はマグネシウムの不足と言われています。食事からの慢性的な摂取不良や激しい運動、発汗、利尿などでも体外の喪失によるマグネシウム不足が挙げられます。
脱水や局所の冷えは、体全体に血液を巡らせる働きを低下させ、さらに症状を悪化させます。
マグネシウムは収縮した筋肉を緩める働きをしています。そのため不足していると筋肉は緩みにくくなります。そのため筋肉が緩みにくい状態の場合、発汗による脱水や冷えによる血の巡りが悪い睡眠時に痙攣が起こりやすいとされています。
〇予防
マグネシウムをはじめとしたミネラルを多く含む海藻類やナッツ類など取り入れるとよいとされています。また利尿作用のある、コーヒーやお酒の取りすぎは気を付けましょう。睡眠前にコップ1杯分の水を飲むとよいとされています。睡眠時に体を冷やしすぎることも気を付けましょう。入浴後のふくらはぎを伸ばすストレッチも効果的です。膝を伸ばした状態で足を挙げ、タオルでつま先を手前に引っ張り、ふくらはぎを伸ばします。10秒伸ばして、一度休憩します。これを1分ほど行ってみてください!
少しでも参考になれば嬉しいです!