看護師の平野です。
痛み止めの薬を服用する時の注意点についてお話していきたいと思います。
皆さんは痛み止めと言うとまず思いつくのは、何でしょうか?ロキソニン?カロナール?
アセトアミノフェン?聞いたことはあるけど、違いがいまいち分からない・・・
痛み止めを長い期間飲んでるけど大丈夫かな?と思ったことはありませんか?
今回は6つのご質問について答えていきたいと思います。
①ロキソニンとカロナールのそれぞれの特徴は何?
皆さんも聞きなじみがあるロキソニンは痛みや炎症を抑える効果が強く早い分、胃に負担がかかりやすいです。
そのため胃薬と一緒に処方されます。そして腎臓にやや負担がかかるため、腎機能が悪い人は内服を避けたほうが良いです。
カロナール=アセトアミノフェンです。痛みを下げる作用はありますが、ロキソニンのように効果は強くありません。
しかし、胃にほとんど負担をかけないため、胃にも体にもやさしく小児や妊娠中でも使われることが多いです。
カロナールは肝臓で代謝されるため、お酒をよく飲む人や肝機能が悪い人は気を付けて飲む必要があります。
②どれくらいから長期服用と言われる?
2週間以上毎日2~3回飲み続けると、長期服用とみなされることが多いです。
③ロキソニンを長期服用するとどんな副作用がある?
主なものには胃潰瘍、胃炎です。胃薬を一緒に飲んでるから安心と思いがちですが、胃潰瘍の症状の痛みまでもロキソニンで抑えてしまう場合があるので注意が必要です。
④カロナールだったら長期服用しても大丈夫?
一般的には安全性が高く副作用もあまりない薬のため安心です。ただ、毎日のよう月単位で内服している場合は医師に相談しましょう。
⑤胃への負担を減らす飲み方はある?
薬服用前後にコップ1杯の水を飲むと良いです。コーヒーやお茶だと利尿作用があるため避けましょう。
空腹状態では飲まず、食後に飲みましょう。食事がどうしても取れないときは、牛乳・ヨーグルトだけでも取りましょう。
特にカロナールは肝臓で代謝されるため、飲酒後6~12時間は避けたほうが安全です。
⑥風邪薬も飲んでるけど一緒に飲んでもいい?
風邪薬にもアセトアミノフェンが入っていることがあるため、カロナールとの重複で気づかずに過量になることがあります。
今回は痛み止めについてお話しましたが、どんな薬でも副作用はあります。
ただ、その副作用を心配して薬を飲まないと症状が悪化していく傾向にある場合もあります。
痛みを我慢して放置してしまうと、逆に悪くなったり、ストレス・睡眠不足・筋緊張で悪化しやすいです。痛みが強くて生活に支障が出るようであれば飲んだほうが体に負担が少ないです。もし長期的に痛み止めを飲まなければならないような痛みの時は気軽に医師や看護師に相談して下さいね。
12月になり、寒い日が続いますが、皆さん体調などお気をつけてお過ごし下さい。
最後まで読んで下さりありがとうございました。