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寒冷療法と温熱療法について

初めまして!理学療法士の伊田です。


5月に入り、日中は少し汗ばむくらいの気温になる日もでてきましたね。
朝晩との気温差があり体調に変化はございませんでしょうか。

理学療法士へ患者様からいただくご質問の中で、
「冷やす方がいいの?温めた方がいいの?」と聞かれることがよくあります。
どちらも痛みに対して効果的ですが、痛みの種類などによって有効性が異なります。
今回は、『アイシングと温熱の効果』について注意点も含めてお伝えしていきます。

『寒冷療法』

▶︎アイシングが必要な人
患部が熱を持っている、赤くなっている、腫れているなどの炎症所見がある

▶︎アイシングの効果
怪我などにより組織の損傷が起こると、内出血が起こりその周辺の毛細血管にも影響が及び、循環障害が生じます。 
患部を冷やし、皮膚表面の温度が低下することで神経の伝達速度が遅くなり、痛みの感覚が鈍くなります。また、炎症を促進する物質の分泌を抑え、ダメージを最小限に減らすことができます。
また、血管や毛細血管を収縮し、出血を減少させることで患部の腫れを抑えます。

▶︎炎症に効果的な「RICE」
・Rest(安静)
 肉離れや骨折などは無理に動かすと悪化させることになるため、できるだけ患部を固定し動かさないことが大切です。
・Ice(冷却)
 腫れた箇所をアイシングによって冷やすことで熱や痛みが広がるのを抑えます。
・Compression(圧迫)
 患部を圧迫することで、内出血したり腫れたりするのを抑えるのに有効です。
・Elevation(挙上)
 血流を減少させ出血や腫れを抑えるためにできるだけ患部は心臓より高く上げましょう。

▶︎アイシングを行う時間は?
・1回につき15〜20分程度

▶︎アイシングの注意事項
 凍傷に注意してアイシングには氷を使い、肌との間にタオルを挟む
<使用は控えた方がいい人>
・糖尿病、アルコール性末梢神経炎など局所の知覚神経鈍麻、関節リウマチ、レイノー症(寒さや緊張で指先の細い動脈が発作的に収縮する症状)など
・高血圧
・乳幼児


『温熱療法』
▶︎温熱の効果
・軟部組織の柔軟性向上
 軟部組織(筋や皮膚)を柔らかくする効果があり、ストレッチ前後に行うと効果的です。
 
・血管拡張作用
 血管拡張により循環の改善が起こり、血管内に滞っている老廃物や痛みの物質を流してくれる事で痛みを緩和させる効果が期待できます。

・筋緊張の緩和
 神経-筋に作用して筋肉の緊張を緩和させる効果があります。また、ニ次的に血管の圧迫が改善され、循環が良くなることで痛みを緩和させる効果が期待できます。
 
 
▶︎温熱の注意事項
・急性炎症や損傷
炎症がある時や受傷直後に行うと出血や腫れが酷くなる危険性があります。
基本的には受傷後2~3日や、腫れている、患部が赤くなっている、触ったら熱いといった症状がある時は控えましょう。
 
・出血した後、出血する可能性がある部位
血管拡張作用により、傷口や損傷部位に行うと再出血する可能性があります。
 
 
これらを踏まえて、どちらを行えばいいのか?
『寒冷』
冷やすのは、基本的に炎症症状(患部が熱を持っている、赤くなっている、腫れている)がある場合
 
『温熱』
温めは筋肉が緊張している人や、硬くなっている事で筋肉内の循環が悪くなり痛みが出ている人に有効的です。
自宅ではお風呂、蒸しタオルなどで温める方法などがあります。

当院リハビリテーション室には、ホットパックがあり必要に応じて筋の緊張が高く痛みが強い方に対して、筋肉を温めながら治療を行う場合がございます。また、理学療法士から患者様へお伝えするストレッチは、入浴後など身体が温まっている状態で行うとより効果的です。
ここまで、寒冷療法と温熱療法の違いについてお伝えしましたが、自分には何があっていて、何が正しいのか。効果や使用方法、注意点などご説明いたしますので、お気軽にお聞きくださいますと幸いです。

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!