腰痛/ぎっくり腰の対処方法=整形外科医が解説=
2022年2月25日更新
腰痛には捻ったり、ぎっくり腰に代表される重いものを持ち上げ際などに起こる急性の腰痛と生活習慣や年齢的な変化からくる慢性の腰痛があります。
どちらの腰痛も放っておくと、日常生活にも制限が出ますし、特にご高齢の方は体力や筋力が衰えてしまいます。それが引き金になってまた腰痛が出るといった負の連鎖におちいることがあります。また、ガンなどの悪性腫瘍が骨に転移して起こる腰痛もあります。
したがって、腰痛が出た場合は「いつもの腰痛だな。」と思わずに整形外科を受診することをオススメします。
① まず先に病院に行った方が良い腰痛からお話をさせていただきます。
☑ 薬が必要なほど辛い痛みの場合
☑ 安静についても痛みが治まらない場合
☑ 軽い痛みであっても1週間ほど続く場合
☑ 下肢のしびれがある場合
☑ 下肢の筋力低下や尿の出が悪くなった場合(この場合はすぐに検査をしていく必要があることも多いので、クリニックよりも病院を受診してください)
② 腰痛の原因はおもに個人の身体的要因によるもの、動作や周りの環境によるもの、心理的要因によるものが複雑に絡んで発症します。
☑ 個人の身体的要因によるもの
☑ 年齢、性別、体格や筋力などが影響しますので、なかなか変えることが難しいと思います。
☑ 動作や周りの環境によるもの
☑ 同じ姿勢での長時間作業や無理な体制での作業、重いものを持つことが多いなど、作業の途中で腰の体操をするなど少し意識をしてもらうだけで変わってくることも多いと思います。
☑ 心理的要因によるもの
☑ 心理的なストレスがかかる環境下での腰痛との関連は以前から言われており、心の健康を保つことも非常に大事になってきます。
③ 腰痛を予防するためには、生活習慣(姿勢・動作・体重・運動・睡眠・ストレス)を改善していくように心がけましょう。
当クリニックでは、リハビリの専門集団である理学療法士が患者さんお一人お一人の状況に合わせリハビリを行い、自宅でできるセルフストレッチなどもご指導させていただきます!
腰の症状や治療方法などについて、詳しく知りたい方は、以下のリンクから”腰の症状”ページをご覧ください。
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文責:四方田光弘