■ロコモフレイルについて
「フレイル」という言葉を聞いたことがありますか?
高齢者において生理的予備脳(ストレスによる変化を回復させる力)が低下し、要介護の前段階の状態を「フレイル」といいます。
このフレイルが現れる要因は、「身体的」、「精神・心理的」、「社会的」の3つの側面があります。
この中の身体的側面がロコモと深く関わっています。
ロコモはフレイルよりも早い年齢から現れます。ロコモが進行し、身体能力の低下を自覚している段階が身体的フレイルです。
移動機能が低下すると日常生活にも支障が出てしまいますので、ロコモを進行させないようにしましょう。
■ロコモを進行させないための対策
ロコモになる原因は、運動器の病気、運動機能の衰え、運動器の痛みなどさまざまです。
上記の要因が合わさることでロコモになります。
ロコモが進行すると日常生活などが制限され、更に進行することで要介護状態になる可能性もありますので、状態に合わせて早めに対処することが大切です。
対処法としては、運動能力の衰えに対しては筋力やバランス感覚のトレーニング、痛みや痺れがある場合は治療、栄養不足や栄養過多の場合は食生活の改善などがあります。
ロコモは回復することが最大の特徴ですので、状態に合わせてきちんと対処するようにしましょう。
■代表的な疾患に対する対処方法
骨粗しょう症 ⇒ | 運動・リハビリ、栄養、投薬 |
骨折 ⇒ | ギプス、運動・リハビリ、手術 |
変形性関節症 ⇒ | 運動・リハビリ、投薬、手術 |
神経障害 ⇒ | 運動・リハビリ、投薬 |
サルコペニア ⇒ | 運動・リハビリ、栄養 |