橈骨遠位端骨折
転倒してしまった時などに1番良く起こる骨折で、コレス骨折やスミス骨折とも呼ばれます。転倒時に手をついて、2本ある前腕の骨のうち橈骨(とうこつ)が手首のところで折れた状態です。小中学生のお子さんや、中高年以降の年配の女性に起こりやすいと言われています。閉経後の女性は骨粗しょう症で骨がもろくなっていることが多く、折れやすいため注意が必要です。
腰椎圧迫骨折
腰椎の椎体に外部から圧力がかかることで起こる骨折です。激しい腰の痛みや下肢の痛みやしびれ、麻痺などヘルニアに似た症状が現れることもあり、高齢の方や女性に多く見られます。また、椎体が変形してしまい、身長が縮んだり、背中が曲がってしまうこともあります。
大腿骨近位部骨折
足の付け根が痛み、立ったり歩いたりすることが困難になります。
転倒や転落時に外力が集中し、大腿骨と呼ばれる太ももの骨が折れた状態です。大腿骨近位部骨折は、骨粗しょう症で骨がもろくなっている高齢者に多くみられる骨折です。転倒などをしていなくても骨折する場合もありますので注意が必要です。
上腕骨近位部骨折
転んで手を伸ばしてついたり、直接肩を打ったりすると起こる、上腕骨の肩に近い部分の骨折です。肩や腕に痛みが生じ、腕を上げたりひねったりすることができなくなります。また骨折後、肩や胸部、上腕部などに内出血が現れることもあります。特に女性で骨粗しょう症の方に多く発症します。